OS-E:0115 有限スライディング接触
ラック&ピニオンギア間の有限スライディング接触を含む非線形解析。

モデルファイル
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モデル概要
この例では、5ラジアンの回転がピニオンギアに付与された1つの非線形静的荷重ケースのみが含まれています。ピニオンギアは有限スライディング接触を使ってラックと噛み合っており、これによりラックはピニオンに相対して移動し、ピニオンの回転運動が線形の動きに変換されることになります。
ラックとピニオンギアとの間の有限スライディング接触は、摩擦なし、サーフェス-サーフェス間の離散化ありで定義されています。
また、問題を成功裏に解くために、接触の安定化が用いられています。サブケースの最後における安定化係数のスケールファクターであるS1フィールドで1e-6が使用された以外は、CNTSTBバルクデータエントリカードのデフォルト値が使われています。
ソリッド要素のプロパティは:
- FE Model
- ラックギア
- 六面体と五面体
- ピニオンギア
- 六面体と五面体
線形材料プロパティは:
- MAT1
- ヤング率
- 2.1E5
- ポアソン比
- 0.3
- 初期密度
- 7.85E-9
結果
図 2 は、ラックとピニオンギアの初期および最終位置を示しています。初期位置は、黒色でハイライト表示された特徴線で示されます。図 2. ラックとピニオンギアの初期および最終位置

図 3. ラックとピニオンギアの最終位置における変位結果

図 4. ラックとピニオンギアの最終位置における応力結果



