TEMPT
バルクデータエントリ 外部ファイルまたは内部の熱伝導サブケースから非線形静解析または非線形過渡解析に節点温度フィールドをマッピングするためのパラメータを定義します。このマッピングは時間領域についてのみ実行されます。このマッピングは時間領域についてのみ実行されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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TEMPT | ID | HST | HSI | TSTIME | |||||
PARAM1 | VALUE1 | PARAM2 | VALUE2 |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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TEMPT | 23 | HFILE | 202 | ||||||
HTINI | 0.5 | HTFIN | 4.0 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TEMPT | 25 | HSUB | 10 | ||||||
HTINI | 1.0 | HTFIN | 5.0 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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TEMPT | 30 | MHSUB | SUB | ||||||
HSUB | 3 | REPEAT | 5 | TEND | 0.5 | ||||
HSUB | 4 | REPEAT | 1 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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ID | 固有の識別番号。 2 デフォルト無し(整数 > 0) |
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HST | 熱源のタイプ。
デフォルト値はありません。 |
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HSI | 熱源の識別番号。 HFILEを指定した場合、このフィールドでは外部ファイルの識別番号(ASSIGN,HFILEに対して定義したID)を指定します。 HSUBを指定した場合、このフィールドでは内部の過渡熱伝導サブケースの識別番号を指定します。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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TSTIME | 総時間 / サブケース時間の切り替えを示す文字列。
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さまざまなPARAMi定義を以下に挙げています。それぞれに指定できる値の範囲VALUEiとデフォルト値も併せて示しています。 | ||
HTINI | この節点温度フィールドを非線形静解析または非線形過渡解析で使用するサブケース時間= 0.0に相当する、HFILEまたはHSUBでの初期時間。HTINIを定義していない場合は、参照するHFILEまたはHSUBで定義されている最も早い時間が使用されます。HFILEとHSUBで定義されている時間はグローバル時間です。 これは、HST = HFILE/HSUBでのみ使用できます。 デフォルト = 空白(実数) |
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HTFIN | この節点温度フィールドを非線形静解析で使用するサブケース時間= TTERM(NLPARMカードで定義します)に相当する、HFILEまたはHSUBでの最終時間。HTFINを定義していない場合は、参照するHFILEまたはHSUBで定義されている最後の時間が使用されます。HFILEとHSUBで定義されている時間はグローバル時間です。 これはHST = HFILE/HSUBの場合にのみ使用できます。 デフォルト = 空白(実数) |
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HSUB | 非定常熱伝達サブケースの識別番号。これは、HST = MHSUBの場合にのみ使用できます。 デフォルトなし(整数) |
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REPEAT | 指定された非定常熱伝達サブケースからの温度履歴の繰り返しサイクル数を特定します。これは、指定された時間範囲に適用されます。 デフォルト = 1(整数) |
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TEND | 熱荷重の適用終了時間。これは、HST = MHSUBの場合にのみ適用可能です。 また、継続行の最終行では省略可能です。この場合、非線形構造サブケースの終了時間が使用されます。 TEND 値は昇順である必要があります。 デフォルトなし(実数) |
コメント
- TEMPTバルクデータエントリは、サブケース情報エントリTEMP(LOAD,TEMPT)=IDによって選択します。
- TEMPTエントリの識別番号は、TEMPエントリに対して固有であることが必要です。
- HFILEまたはHSUBで定義されている温度フィールドは、HTINIからHTFINまでの時間範囲で、非線形静解析または非線形過渡解析の時間範囲へ線形にマッピングされます。
図 1.
- REPEAT は、HST=HFILE、HSUB、MHSUBとともに使用可能です。HST=HFILEまたはHSUBと共に使用される場合、 HFILEまたはHSUBからの熱荷重は、非線形構造サブケースの終了まで、以下のフィールドで定義された値としてN回適用されます。
- HST=MHSUBの温度投影を以下に示します。T1とT2はTENDの値です。N1、N2、N3はREPEATの値です。各サブケースの熱荷重は、非線形構造サブケースの時間領域に適用されます。
図 2.